厚生労働省が昨年2月から集計している新型コロナウイルスの影響による解雇や雇い止め(見込みを含む)の累積が今年4月7日時点で10万425人となり、10万人を超えた。
厚労省は、コロナ禍のもとでの雇用情勢の変化をいち早くつかむため、全国のハローワークへの企業からの届け出などをもとに解雇・雇い止めの数を集計して公表してきた。月ごとの増加幅をみると、昨年5月に1万2949人と急増してから減少傾向にあったが、今年3月は9292人となり前月より約4千人増えた。企業が3月期末にリストラを加速させた可能性が指摘されている。
4月2日時点の累積(9万9765人)における業種別の内訳では、最も多いのは製造業の2割強だった。小売業と飲食業がいずれも1割強で続いている。
原文出處 朝日新聞