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空港テロに注目すべき伏線 タリバンが示した遺体写真


イスラム主義勢力タリバンが政権を崩壊させ、権力を掌握したアフガニスタンで起きた爆破テロ事件で、過激派組織「イスラム国」(IS)の支部組織が犯行を認めた。自爆テロとみられる。

IS支部は、なぜこのタイミングでテロを起こしたのか。そもそも、IS支部がアフガニスタンにいる理由は何なのか。背景を読み解く。

事件発生は26日午後。首都カブールにある空港近くで、大きな爆発が2回起きた。

「予兆」はあった。

「カブール郊外のサラビ地区で自爆犯を捕まえた」。タリバンの40代の中堅幹部は25日、朝日新聞の電話取材に、IS戦闘員とみられる男を拘束したと語っていた。自爆犯とみられ、乗っていた車には爆発物が積んであったという。

中堅幹部は「標的が米軍だったのか、我々(タリバン)だったのかははっきりしていない」と話し、こう付け加えた。「気がかりなのは、この自爆犯だけでなく、ISとつながりのある男たちが、ここ数日、相次いでカブール市内で見つかっているということだ」

「IS襲来」の情報は、米国もつかんでいた。カブールの米大使館は同日、ISがテロを起こす恐れがあるとして、米国民に「空港のゲートには近づかないように」との脅威情報をSNSなどで発していた。

原文出處 朝日新聞