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津波、噴火で2回発生か トンガ沖の海底火山


太平洋沿岸諸国に津波が及び、潮位が上がった日本でも警報が出た15日のトンガ沖海底火山の大噴火。専門家からは、噴火で空気が強く振動する「空振」による津波のほか、海底火山の一部が崩壊して2回の津波が起きたとの指摘も出ている。

気象庁によると、噴火の約7時間後、日本でも気圧が約2ヘクトパスカル上昇した。山岡耕春名古屋大教授(地震学・火山学)は「空振が起き、噴火口から広がって海水変動を起こした可能性がかなり高い」とする。地中海や黒海では、気圧変動による津波も起きているといい「衝撃波が海を2センチほど押し下げて移動したことで波が起きた」と推測する。

今村文彦東北大教授(津波工学)も、地震などによる津波とは違うとする。「気圧と潮位が同時刻に変化しており、空気の衝撃によるものと考えられる」。噴火で出た高い圧力の空気が海を押し込んで波を生んだ上に、深い海で津波も起きたのではないかとする。

原文出處 產經新聞