新潟県三条市出身で、1999年に亡くなった昭和を代表するプロレスラーのジャイアント馬場(本名・馬場正平)さんをラベルにあしらった日本酒を、30日から三条市の酒蔵「福顔酒造」などで販売する。プロレスと日本酒の異色の「タッグ」に、同酒造の小林章社長(72)は「日本酒を口にしながら、映像などで馬場さんの名シーンなどを振り返ってほしい」と話している。
馬場さんは38年生まれ。同市で幼少期を過ごし、高校を中退して読売巨人軍に投手として入団。プロ野球では未勝利に終わり、22歳でプロレスの道を歩み始めた。2メートル09の巨体を生かし、「16文キック」などの大技でファンを魅了。72年に現在の全日本プロレスを設立し、後進の育成にも力を注いだ。
日本酒を通じて馬場さんの功績を知ってもらおうと、1897年創業で三条市唯一の酒蔵の同酒造と、長岡市の酒卸業「原商」が企画した。小林社長によると、生前に馬場さんが何度か同酒造を訪れたことがあるという。
販売する銘柄は「純米吟醸越後平野」(税込み2420円)、「吟醸越後五十嵐川」(同)、「辛口福顔」(同1540円)の3種類で、各720ミリ・リットル。ラベルには、人気レスラーのスタン・ハンセンさんを相手に必殺技の「16文キック」を決めるシーンや、天龍源一郎さんとの対戦などがあしらわれている。
必殺技を紹介する箱入りの3本セット(同7480円)も500個限定で販売する。全国のプロレスファンから注文が相次いでいるといい、小林社長は「とても反響がある。馬場さんの偉大さを感じる」と驚いている。
原商の販売サイト( https://www.echigo.sake-harasho.com/ )などで購入できる。問い合わせは同酒造(0256・33・0123)へ。
原文出處 讀賣新聞