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主婦「生きている実感が湧く」1か月ぶりに外食楽しむ…中国、ゼロコロナ緩和へカジ


圖說 禁止されていた外食が約1か月ぶりに解禁された広東省の省都・広州市の●湾区では2日、主婦の何麗華さん(55)が老舗のヤムチャ店で友人らと食事を楽しんでいた。(●は「くさかんむり」に三つの「力」)

中国政府が、厳しい移動制限で新型コロナウイルスの感染拡大を抑え込む「ゼロコロナ」政策の緩和へかじを切り始めた。一部の地域では飲食店が通常営業を再開し、外食を楽しむ住民の姿も見られた。その一方で、首都の北京では引き続き、厳しい規制が続いている。 習近平シージンピン 政権は、「ゼロコロナ」政策自体は継続するとみられ、緩和は段階的に進められていくことになりそうだ。

「友達とこうして店でお茶を飲んでこそ、生きている実感が湧く」

長引く封鎖措置に抗議行動が起きていた広州市は1日、感染が拡大している区で全住民を対象に毎日行っていたPCR検査を取りやめた。感染者が出た際の封鎖範囲についても、地域単位から建物単位に変更し、ショッピングセンターなどに入る際に必要だった48時間以内の陰性証明も必要なくなった。緩和によって、多くの住民が外出できるようになった。

中国では11月末以降、ゼロコロナ政策への抗議が各地に広がっていたが、新型コロナウイルス感染対策を指揮する 孫春蘭スンチュンラン 副首相は1日、防疫担当者との会議で、ゼロコロナ政策を緩和する考えを示唆した。抗議行動を沈静化させる狙いがあるとみられ、広州市や重慶市など感染者数に減少の兆しがみられ始めた地域では早速、封鎖解除などの緩和が進められている。

一方、北京市では、 尹力インリー 市党委員会書記が1日、市幹部を集めて会議を開き、「急速な感染拡大の勢いを抑え込む必要がある」と指示し、外食の禁止など制限が続いている。市当局が、首都の緩和には慎重になっているとみられる。北京市内では、大半の店が当局の指示で店内飲食を取りやめたままで、市中心部の朝陽区の飲食店が立ち並ぶ通りは、2日も閑散としていた。

原文出處 讀賣新聞