「ウクライナ戦争の中で「台湾問題」を考える―「台湾は中国の一部」なのか?」(2023年4月9日@京都大学文学部第1・第2講義室)の記録です。
構成は以下の通りです。
00:00 司会挨拶
・藤井悦子(アジェンダ・プロジェクト京都)
04:08 講演
・駒込武(京都大学教育学研究科教授)
*パワーポイントのスライドをPDFにしたレジュメを下記からダウンロードできます。
https://1drv.ms/b/s!AnEUOnKuxAeZtwk0X…
休憩
01:40:00 リレートーク
・小山哲(京都大学文学研究科教授)
・張彩薇さん(京都大学教育学研究科大学院生)
*発言のためのメモを下記からダウンロードできます。
https://1drv.ms/b/s!AnEUOnKuxAeZtxvJY…
・陳信仲さん(京都大学教育学研究科大学院生)
・台湾スタディツアーに参加した学生たち
*発言を文字起こししたPDFを下記からダウンロードできます(録画はありません)。
https://1drv.ms/b/s!AnEUOnKuxAeZtxr30…
・山田和幸さん(与那国島在住)
・加藤直樹さん(ノンフィクション作家)
*加藤直樹さんが植松青児さんと石井信久さんと共に発表した「日本の戦争に「帝国の狭間」の民衆を巻き込むな―朝鮮半島・沖縄・台湾で軍事緊張を高める日本の「新冷戦」に反対しよう―」(2022年1月)は下記に掲載されています。声明には日本語版ばかりでなく、韓国語版、中国語版もあります
https://onl.sc/NNaGUTC
02:30:30 質疑応答
講演会詳細はこちらのFBイベントページをご参照ください。
https://fb.me/e/68bZ0rzlf
駒込武さん、張彩薇さん、陳信仲さんのインタビューは
雑誌『アジェンダー未来への課題」第78号(2022年秋号)に掲載しています。
(全国の書店やネット書店でご注文可能です。
アジェンダ・プロジェクトのホームページからも注文できます。
https://agenda-project.com/
AmazonKindleで電子書籍も発行しています。)
◆講演
「ウクライナ戦争の中で『台湾問題』を考えるー『台湾は中国の一部』なのか?ー」
講師 駒込武さん(京都大学大学院教育学研究科教授)
(プロフィール)
東京都駒込生まれ。東京大学教育学部卒。教育学博士(東京大学)。現職は京都大学大学院教育学研究科教授。専攻は植民地教育史、台湾近現代史。
単著に『世界史のなかの台湾植民地支配―台南長老教中学校からの視座』(岩波書店 2015年)、編著に『生活綴方で編む「戦後史」―<冷戦>と<越境>の1950年代』(岩波書店 2020年)、訳書に、『台湾、あるいは孤立無援の島の思想 民主主義とナショナリズムのディレンマを越えて』(呉叡人著 みすず書房 2021年)、など。
◆日時 2023年4月9日(日)14:00~16:30ごろまで
◆会場 京都大学文学部第1・第2講義室
(京都市左京区 京大吉田キャンパス本部構内)
◆主催 京都大学大学院教育学研究科駒込研究室 and 文学研究科小山哲研究室
◆共催 アジェンダ・プロジェクト京都/京都大学社会科学研究会ピース・ナビ
季刊『アジェンダ』 創刊20年連続講演会の第6回は、京都大学の駒込研究室・小山研究室との共催で、「台湾問題」を取り上げます。
昨年2月、ロシアがウクライナ侵攻を始めたとき、京都大学でポーランド史を研究する小山哲さんは「胸がつぶれる思いです。ドイツとロシアのあいだの地域に住む人びとは、どうして何度も何度もこのような目に遭わなければならないのか…」と語りました。この言葉に接して、台湾史を専攻する駒込武さんは「その言葉は、台湾や沖縄の人びとにもあてはまる。日本と中国のあいだの地域に住む人びとは、どうして何度も何度も苛酷な歴史に直面しなければならないのか」と語ったということです。
中国の習近平国家主席は「台湾は中国の一部」として位置づけ、「台湾統一」は中国共産党の歴史的な任務だと語っています。一方の当事者である台湾の人々は現状をどう考えているのでしょうか? かつて台湾は日本に植民地支配された歴史があるにもかかわらず、「親日的」だとよく言われますが、それは本当なのでしょうか? 戦後に蒋介石の率いる国民党政権の下で台湾の人々はどのような歴史を経験したのでしょうか? そして今日、どのように社会の民主化を進めようとしているのでしょうか?
今回は台湾に関して基本的な点から駒込さんに解説していただき、東アジアでともに生きる隣人である私たちが台湾の人びととどう向き合えばいいのか、「中台関係」をどう見ていけばいいのか、考えていきたいと思います。ぜひご参加ください。
原文出處 アジェンダプロジェクト