14日の国連安全保障理事会閣僚級会合は60カ国超の代表が演説し、改革機運の高まりを示した。常任理事国の米英仏露中は「理事国のアフリカ枠拡大」で見解が一致、議論が進むとの期待がある。日本も米国と歩調を合わせ、アフリカ諸国の常任理事国入りへの支持を表明。日本が目指す常任理事国入りに向けて、アフリカ諸国の支持を取りつける狙いがある。
アフリカ枠の拡大を日本や米英仏露中が支持するのは、国連加盟193カ国の3割近い54カ国を占めるアフリカ諸国の支持獲得が、国連外交を優位に進めるうえで重要だからだ。特に今年は、ウクライナを侵略するロシアの非難決議案の採決に際し、総じて中立的な態度のアフリカ諸国の支持を得ようと米露が競う状況が生まれ、相対的にアフリカ諸国の立場が強まった。
原文出處 產經新聞