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北朝鮮、弾道ミサイルを発射 推定650キロ飛行、EEZ外に落下


浜田靖一防衛相は14日午前3時ごろ、北朝鮮が平壌近郊から東に向けて少なくとも1発の弾道ミサイルを発射したと発表した。日本海の日本の排他的経済水域(EEZ)の外に落下したという。北朝鮮のミサイル発射は9月25日以降8回目、計13発となる。

防衛省によると、北朝鮮は14日午前1時47分ごろに少なくとも1発の弾道ミサイルを発射し、最高高度は約50キロ、約650キロ飛んだと推定される。迎撃が難しい変則軌道の可能性がある。日本政府として北京の大使館ルートを通じて厳重に抗議し、非難したという。

浜田氏は記者団の取材に応じ、「北朝鮮は挑発を執拗(しつよう)かつ一方的にエスカレートさせている。一連の北朝鮮の行動は我が国、地域および国際社会の平和と安全を脅かすものであり、断じて容認できない」と語った。北朝鮮の意図については「核兵器の運搬手段である弾道ミサイルの開発、運用能力向上に注力していると考えられる」とした。

韓国軍合同参謀本部は14日、同日午前1時49分ごろ、北朝鮮の平壌郊外の順安(スナン)付近から日本海に向けて、短距離弾道ミサイル1発が発射されたと発表した。これに先立ち、13日午後10時半から14日午前0時20分ごろにかけては、北朝鮮から約10機の軍用機が韓国側との境界付近に接近。韓国空軍のF35などの戦闘機がスクランブル発進するなどして対応した。

一方、朝鮮中央通信によると、朝鮮人民軍総参謀部の報道官は同日未明、13日に韓国軍が前線地域で約10時間にわたって射撃を続けたとして、「挑発的行動を厳重に受け止め、強力な対応軍事行動措置を取った」とする声明を発表した。

北朝鮮が9月25日以降に国連安保理決議違反となる弾道ミサイルを発射するのは8回目で、計13発になる。このほか、12日にも2発の巡航ミサイルを発射している。

北朝鮮は、朝鮮半島周辺で、米原子力空母ロナルド・レーガンが参加した米韓や日米韓の演習を批判。9月25日~10月9日にかけて、「戦術核運用部隊」による軍事演習を実施したと主張するなど、米国との対決姿勢を鮮明にしている。

原文出處 朝日新聞