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総裁選のカギ握る若手 欲しいのは勝てる顔、受け入れられぬ候補も


自民党総裁選(17日告示、29日投開票)は、間近に迫る衆院選を戦う「選挙の顔」を選ぶという意味合いがより強まっている。背景には、選挙基盤が弱い当選3回以下の議員が半数を占めるという自民党の構造がある。

ただ、誰が「顔」にふさわしいかは党内でも意見が分かれており、派閥は様子見の状況だ。

「バナナはおやつに含まれるか」「含まれません」

岸田文雄前政調会長は5日、ユーチューブのライブ配信で、視聴者の質問に答えた。国民の声が届いていないという政治不信を払拭(ふっしょく)するため、質問を受ける「岸田BOX」を企画。子ども時代の思い出に絡めながら、バナナの質問にも答えた。

衆院議員の任期満了が10月21日に迫るなか、自民党議員は、だれが「選挙の顔」になるのか、見極めようとしている。立候補予定者も「顔」を意識して、あの手この手で発信力を必死に強めている。

菅義偉首相が総裁選に出られなくなった遠因には、党内の若手議員の間にマグマのようにたまっていた「菅氏では選挙を戦えない」という不満があった。

原文出處 朝日新聞